正直者のトリマーさん
どうしても、見守りシッターで見積もりの合わないお客様がいたそうです。ワンコ4匹いて、お世話は2匹だけで良いといわれたんだって。他の業者が4匹分の見積もり出す中で、彼女は2匹分。結局彼女になり、その後、本業のトリミングの客様にもなってくれたそうです。
良い話聞いたなーと思いましたよ。彼女は、けっこうボランティアもしてるし本当にワンコ大好き。このお仕事は、商売よりも優先するものがあるんだと感じました。
元旦なんか関係ないワン
クリスマスもお正月も僕のお散歩に、関係ないよ!マイク君は、そう言ってます。ごもっともです。行きますよ〜行きます。いつものコース。
しかし、この前まで小学生がたくさんボール遊びしていた弦巻公園は閑散として、いつも会うワンコのお友達も会わないなぁ。。なんか、つまんないなぁ。。みんな、どこに行っちゃったんだろう。
マイク君は、ママがもうすぐ赤ちゃんを産むので長期契約で毎日お散歩してるワンコです。ママいわく、人に突然攻撃する、他のワンコを噛む。ということでした。
年も明けてママも無事、男の子をご出産!今、幼稚園に行ってるお兄ちゃんもいるから、ママは「おとこ3兄弟になりましたー」と言ってました。ちゃんとマイク君もはいってるよ!
やがて春になった頃、とうとうお別れが近いんですが、なんかマイク君変わりましたよ!すごい社交家になりました。ワンコのお友達も増えてお散歩のたびに会うと「マイク君こんにちはー」と言われます。人間にも、すごく上手にご挨拶出来ますよ。そうすると、マイク君は嬉しいダッシュ!!が出るんです。10メートルくらい(汗)わたし、足がもつれますよ。早いのー。
お別れは寂しいけど、社交家になったマイク君。嬉しいです!仲良く。3兄弟でね!
ママの腕に抱かれて
パピ君に会ったときは、すでに寝たっきりでした。18歳のワンコです。囲まれた大きなサークルを用意してもらってその中で横たわっていました。
見守りのシッターだったけど、パピ君は何度かは起きたそうにしてクワンクワンと言うので、体の前後にリードをつけて釣り上げて少し歩きました。何でも、認知症もあり、後ろ足にはガンもあるそうです。お家は、ぶつかっても良いように壁全体にクッションが付けられてました。ママは、介護をなさってるんです。
人間と変わりません。お世話も、愛情も。ママはご帰宅されると、靴も慌ててぬいで駆け寄っていました。ふと、サイドボードにめをやると、超イケメンの若い時のパピ君のりりしい写真がー
そうなんです。沢山の沢山の思い出があるんですよー。ママの大切なパピ君なんです。何だか、胸がしめつけられるようでした。パピ君は驚異的に生きぬいていました。何度かうかがい、しばらくご連絡がとだえていたある日、ママ様からお礼のお手紙が届きました。
ママの腕の中で、静かに息をひきとったそうです。
メッセージをいただいています。
「近藤さん、暖かいお言葉ありがとうございます。どうぞパピのことを少しでも覚えていてくださると嬉しいです。優しく接してくださったこと、本当に感謝します。ありがとうございました」
シッターやらせていただいてよかったと思うんです。
わたし、ずっとパピ君のこと、忘れません。