名犬ビンゴの話

こんにちは!世田谷区のペットシッターこんどうです。

今日は、「シートン動物記」から「名犬ビンゴ」のあらすじを紹介します。

シートンは、近所の名犬の子供を譲り受けましたその子犬の名前はビンゴ。やがて成長した活発なビンゴは雌牛を呼び集める仕事に。しかしビンゴは、この仕事が気に入り過ぎて、シートンが頼みもしないのに雌牛を呼び集めてしまったり、しまいには1日10回も呼び集め、疲れた雌牛は、乳が出なくなってしまうなど、牧用犬としては、まったくの落第でした。

「ビンゴ、お前には頼むのは、もうまっぴらだ」

別の土地で暮らす事になったシートンは、知人にこの手に負えないビンゴを譲ったのです。やがてシートンが2年後に戻って来たとき、なんとビンゴはシートンのことなど、すっかり忘れていたのです。

そんなある日、森の中でコヨーテの罠に足を挟まれたビンゴが、仕掛けの木ごと引きずって家に帰って来たのです。ビンゴはコヨーテのように肉を好むため、罠に掛かってしまうのです。ビンゴは、いつまでも手をやく、相変わらずの問題のある犬だったのです。

「なにやってんだ!ビンゴ」

罠をつけたままの暴れるビンゴに、今の飼い主さえも近づけません。シートンは元飼い主のワタシに任せと近づき、ビンゴを叱りつけながら、罠を外したのです。

戻って来てからのシートンは、家畜を殺すコヨーテの罠を仕掛け生活してました。ある日、シートンは森の中で罠を仕掛けているとき、なんと『ガシャーン』と右手が、そして左足までも挟まれてしまったのです。

夜になり、シートンの周辺にはコヨーテが集まってきました。手も足も動かせないシートンは、コヨーテにおそわれる恐怖におののきました。絶対絶命です。
すると、なんとビンゴが現れたのです。
ビンゴはコヨーテどもを蹴散らし追い払うと、シートンの指示通り、手のとどかない所に投げてしまった大切なスパナをシートンの元にくわえて来てくれたのです。シートンはビンゴのおかげで助かったのです。

そんな大きな事件があった後も、ビンゴの肉好きはかわりません。ある日、コヨーテ対策の毒を塗った肉をとうとう食べてしまったのです。そして、ビンゴは毒に苦しみながら、今の飼い主の所ではなくシートンの家へ向かいます。また、罠のように彼が助けてくれるに違いないと思って。

しかしシートンはその晩、狩りに行っていていたのです。ビンゴはシートンの家のドアの外で、彼を待ちつつ息絶えていたのでした。

 

 

正直シグナルの見本

こんにちは!世田谷のペットシッターこんどうです。

MIT(マサチューセッツ工科大学)のアレックス・ペントランド博士が、社会の中で無意識に行われる、人間の行動や他者とのコミュニケーションを、テクノロジーを使って研究していて、
「正直シグナル」と呼ばれていました。

動物の行動の研究でも言われています。
動物はシグナルでコミュニケーションをしますが、なかでもとくに興味深いのが、「正直シグナル」です。正直シグナルは、とても代償の大きい行動や、根本的な生理作用と直接結びついた行動で、偽りの入り込む余地がない、信頼できるものです。

この「正直シグナル」は「無意識なシグナル」のこと。私たちが、魅かれて癒される、動物の直感的な行動、しぐさは、これが基本なんですね。

現代社会は、本当にストレス多い!!ようするに、「偽りシグナル」に囲まれているんですよね。
私たちは、あまりそれに気づいていません。

でも、その影響はどの程度のものなのでしょうか。。

ある人が興味深いことを告白してくれた事がありました。人といるとき、その人は相手の発する言葉ではなく態度を見ていると。

動物的ですが、的を得ていて鋭い感覚。

この、人間も潜在的に持っている正直シグナルを、動物は素直に表現してくれる。これに、魅かれるのだと思う。見ていて、そつなく、無駄なく、シンプルで気持ちの良い行動の連続。

『サイエンス』誌の論文によると、複雑で情報過多な課題の解決には、無意識の「直感」に基づく思考のほうが、言語による意識的な思考よりも、効果的な場合が多かったそうです。効果的な意思決定を行うためには、うちの猫ちゃんならどうする?うちのワンコなら?と置き換えて、ひらめきの瞬間を追い求めるのが良い。

彼らは、「師」でも、ありますよ。

 

シートン動物記から

こんにちは! 世田谷のペットシッターこんどうです。小学生に時に読んだこの本を超える「心の感動」は、無いように思うのです。

「シートン動物記」の代表作の一つ、「狼王ロボ」のあらすじです。

ロボはニューメキシコで「魔物」とまで呼ばれていた巨大な狼で、牛を引きずるほどの力と、狼にはあるまじきレベルの知性を持っていました。
そのため農場の被害もケタ違いで、家畜だけでなく猟犬もたくさんの被害に遭遇、ハンターもお手上げ状態でした。
学術的な対策が必要と判断され、シートンの下へ「ロボを何とかしてください」という依頼が舞い込んできたのです。

しかし専門家の知識をもっても、ロボを捕えることはできず、しばらくの間追跡と観察を続けることになりました。
そして、あるとき「群れの中で、ロボが大切にしている狼がいる」ということに気付きます。
群れ唯一のメスの狼でした。白い毛色であることから「ブランカ」(スペイン語で「白」)と呼ばれていたそのメス狼は、ロボの伴侶だったのです。可愛い子供たちにも、恵まれていました。

シートンはブランカを捕らえればロボも捕まえられると判断し、その通りに罠を張りました。
ブランカは罠にかかると同時に絞め殺され、息絶えたブランカを見たロボは理性を失い、今まで簡単に回避してきた罠にかかってしまいます。
そして捕われの身となりましたが、与えられた餌や水には全く口をつけず、そのまま餓えて死んでしまうのです。

どうぞ、ご興味持たれた方は、読んでみてください。感動しますよ。