猫に餌やり訴訟の話
こんにちは!世田谷区のペットシッターこんどうです。
動物愛護のお話をしてくださったのは、動物愛護協会の会田さんでした。印象深かったです。ヤマザキ学園の教授でもあられます。
先生は、「動物愛護」とは、あくまでも個人の「心のあり方」の問題です。と言われます。
✳︎例えば、野良猫にエサをあげる事の「是非」
◉かわいそうだから「是」の人と、悪さをするし増えて不潔だから「非」の人とが対立
◉好き嫌いだけでなく、問題点とはなにか。原因と解決策について合意を形成する。
◉地域猫対策のバランスのとれた施策。
と揚げられてます。
皆さんがよく知っている、プロ将棋の加藤一二三九段。2010年に日本で初めて猫の餌やりで裁判になり、損害倍賞が生じました。
俗に言う、三鷹事件と言います。
加藤九段が、17年前に自宅の玄関前や庭で野良猫に餌を与え始め、やがて周辺に現れた猫は多いころで18匹まで増えました。その結果、同じ敷地内の住民たちは猫の糞尿の始末や悪臭に悩まされたり、車に引っかき傷をつけられました。
住民たちは、猫への餌やりを中止するように何度も求めましたが、加藤は断固として拒み続けました。
そしてついに、猫への餌やりの中止と慰謝料請求で東京地裁に提訴したのです。
加藤九段は裁判で、「猫は迷惑を及ぼす恐れのある動物ではない。動物愛護の精神で猫に餌を与えていて、猫の数を減らすために不妊去勢手術をした」と主張しました。
東京地裁の判決は、加藤一二三九段に餌やりの中止と約200万円の慰謝料支払いを命じました
住民たちの主張が全面的に認められた判決でしたが、敗訴した加藤九段は、
「猫は私の友達みたいなもの。静かで危害も加えません。命あるものを大切にする私の信念は変わらず、今後も餌やりは敷地外で続けます」
と語られたそうです。
最近は、本当に保護猫保護犬の活動が活発になりました。嬉しい事です。小池都知事も言われていますね。
捕獲から避妊まで、トイレの設置までして、初めて楽しい餌やりをします。その地域の「地域ネコ」として認められる訳です。
でも、3人に1人は動物嫌いなんですね。みんながみんな、好意的ではない訳です。わたしも、ワンコ散歩の時は気をつけています。